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学校図書館で電子図書館の導入数が急増!
電子図書館コラム2021.10.05
2016年5月23日(月)から更新がとまっていた電子図書館コラムですが、
その間も、多くの学校図書館担当の方々から、お問い合わせがありました。
2019年末からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、
学校図書館で電子図書館の導入や検討が急ピッチで進んでいるためか、
情報収集の過程で、本校の取り組みに興味関心を持っていただいたのかなと思います。
そこで、本校の約5年間の実践を改めて整理し、現状報告したいと思います。
その前に、前回のコラムから、かなりブランク期間があるので、
過去のコラムは、現状にそぐわない内容がいくつかみられます。
近年、学校図書館での電子図書館の状況が大きく変化してきたためです。
まずは、これまでの学校図書館と電子図書館の状況を振り返ってみたいと思います。
学校図書館で電子図書館の導入数が急増した!
本校は、日本電子図書館サービス(JDLS)の「LibrariE(ライブラリエ)」を導入しています。
このサービスは、現在、学校図書館での導入数が最も多い電子図書館サービスの一つです。
下のグラフは、2015年に「LibrariE」が開始してから2021年7月9日時点での、
学校図書館における電子図書館の導入数の推移を示しています。
この時点で、123校に導入されています。かなり増えましたね!
やはり、注目すべきは、2020年度の急激な増加ですね。
2019年末の新型コロナ禍による学校の一斉臨時休校の衝撃は、
学校図書館にも、かなり大きな影響があったことがうかがえます。
学校図書館の閉館や利用制限の問題に加えて、
オンライン授業や学習ができるよう電子端末の配布などが一気に進んだことが、
電子図書館の導入に繋がったという学校が多いのではないでしょうか。
2020年度は108校が導入しており、6月10日時点で61校とのことなので(※)、
臨時休校中に18校、5月31日に緊急事態宣言が終了したのち、
学校が再開してから47校が導入したことになります。
学校再開後の6月以降から新年度までの短い期間で、
電子図書館に関する情報が不足していたり、ゆっくり検討する時間が取れなかったりと、
電子図書館の導入に向けて奔走した学校図書館が多かったのではないかと推測します。
この電子図書館コラムを開設したきっかけは、2015年時点で国内の学校図書館では、
「LibrariE」のような電子図書館サービスの導入や運用事例がなかったため、
情報収集を兼ねて、今後、電子図書館の導入を検討する際や何か問題に直面した際に、
同じ悩みを抱えた学校図書館担当の方々にとって、何か参考になればと考えたからです。
ゆるやかに学校図書館に普及していくだろうと悠長に考えていましたが、
まさか、新型コロナ禍によってこのような状況になるとは…。
現在も、導入校が増加している真っ只中という状況ですので、
多くのお問い合わせをいただいたこともあり、
これは、急いで情報を共有した方がよいと感じ、更新再開に至りました。
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何かお役に立つ情報があれば幸いです。