電子図書館の詳細がわかるが…

電子図書館コラム2020.08.24

【こちらは、2016年2月9日(火)に公開された記事の再掲です。】
 
2015年11月末。
日本電子図書館サービス(JDLS)より2名の担当者の方が来校され、
私(司書教諭)とICT室長兼情報科主任の先生でお話を聞きました。
まず、プレゼンテーションにて質疑応答を交えて詳しい説明を聞き、
最後に、トライアルのIDとパスワードをいただいて約2時間で終了。
このトライアルのIDとパスワードは、私が確認できるためのものです。
ここでわかったことについてまとめてみました。
 
・現在の導入館は、大学図書館・公共図書館のみで学校図書館はなし
・5年後に導入館400館を目標にしている
・トライアルからの移行で初期導入費は検討中(無料にして…)
・使用料金は月額制で、大学図書館・公共図書館など図書館規模で異なる
・学校向け料金は未設定のため、導入しやすい料金設定を検討するとのこと
・電子書籍数は、約8千冊程度。5年後は約8万冊を目指している
・電子書籍の取扱出版社は、KADOKAWAや講談社の他にも増加中である
・電子書籍の新刊は、電子化や著作権の許諾のためか紙書籍より提供が遅い
・電子漫画は、教育現場での利用を考慮し、あえて控えているため多くない
・電子雑誌は、ムック版のみで現在取り扱いはない。今後検討するとのこと
・学校側で作成した資料も、電子図書館上で独自資料として公開できる
 
とのことでした。参考までに大学図書館や公共図書館の料金を聞いたうえで、
「一般的な高校では、高価で手が出せません…私立でも厳しいかと思います。」
そんな感想を伝えたところ、学校向けの料金を検討しますとのことでした。
 
また、電子書籍のコンテンツ数は、2016年2月時点で約8千冊ほどでした。
雑誌や赤本シリーズなどの過去問題集・学習参考書は、まだ対応していません。
現在のコンテンツ数やラインナップでは、導入を即決するには至らないですが、
とりあえず、今後に期待ということで充実するのを気長に待つしかありません。

説明を聞くなかで、コンテンツについては何となく納得というか妥協できる
気がしましたが、反対に考えが追いつかない内容もありました。
それが、電子書籍の料金についてです。詳しくは、また記録したいと思います。