Active Learning

「サイボーグとクローン人間」 人間と科学の今後 質問づくり中山 功貴 先生

どのような授業か?

1学年アドバンストコース25名 国語総合 「サイボーグとクローン人間」

授業が発展的学びとなるように「質問づくり」のALを行いました。ある程度本文の読解をグループワークで進めてからの取り組みでした。具体的には第5時限目くらいで、2コマ分の授業内容です。

生徒達の具体的な取り組みとしては、「人間と科学の今後」について本文の内容に沿ったもので質問を作ります。ルールは4つです。①なるべく多く出すこと。②話し合ったり、答えを言ったりしないこと。③思いついたまま書き出すこと。④それが肯定文なら疑問の形にすること。

作った質問を41グループで持ち寄り、生徒達はグループで各々が考えた質問を書き出します。書き出した質問を「閉じた質問」(YESかNOで答えることができる、一言で答えることができる質問)と「開いた質問」(答えが複雑な質問)に分類し、それぞれを置換します。だいたいこのあたりで1コマ目が終わります。その後、生徒達はグループで集まった質問について話し合いながら置換の吟味をします。終了後、質問に優先順位をつけ、1位の質問を紙に書いて机上に置いておきます。

最後に、班を時計回りにまわって、他班の質問に対してグループで考察していきます。

 

この授業の目的・目標

本時の目標は、生徒達には「自分たちで質問づくりをし、それを他班に考えて貰うことにより、主体的に学んでいる実感を持つ」ことを提示しました。授業者の狙いとしては、自分たちで質問づくりをすることで、自分の中で理解していること(でなければ自分の作った質問に「答え」を用意できませんので)のアウトプットと本文内容について深く考えることの両方をこなしてくれればと。

 

生徒の反応・感想

 

生徒達の振り返りをいくつかご紹介致します。

・自分が科学者やロボットを操作している立場で物事を考え、色々な視点から考えを出すことができた。

・物も使いようなんだと思った。世の中を便利にするために造られたはずの機械は戦争に使われたり、戦争を引き起こすキッカケになったりしてしまう。だから将来私たちが大人になったら、物の使い道を正し、平和な世の中が作れるように社会貢献できるようにしたい。

・今後を考えていくような質問が多くて考えていて未来を想像するようで楽しかったです。またこのような時間があればもっと深い答えを出したいです。

・他の班について、よく考えて調べたので、今回の授業で知らない言葉に沢山触れることができました。(ケミカルバイオロジーなど)

・質問づくり型の授業を通して、色々な角度から本文を考えることが出来たと思います。質問を考えるのは、どのように書けば良いのか分からず難しかったですが、内容を理解できました。

・質問づくりによって内容理解を深めることが出来たと思う。他班の質問もとても奥が深く、「よく思いついたなぁ…」と思った。

全文生徒感想ママ

先生の感想・メッセージ

教員が授業プリントを作成し、それをグループワーク・学び合いの形でAL型の授業を行うと、生徒達は平均して1コマあたり4問くらいの問いについて考えます。しかし、この授業ではまず自分が質問を作ることにより13問、それをグループ4名で考察していくため平均10問、さらに他5班分の1位の質問について考察できるため、2コマの授業で少なくとも15問の問いに触れることができます。「閉じた質問」と「開いた質問」の分類・置換については、質問に対する「答え」を明確にしないとできませんので、生徒達は自分達で考え出した質問について一生懸命に考えながら楽しそうに解いていました。他班の1位の質問について考えていくアクティビティでは、「今後、発展していきそうな科学の学問分野とはなんだろうか」「人間の恣意に従いやすいロボットやサイボーグが発達することは深刻なのか」「ロボット・サイボーグの研究が進んだ未来では、貧富の差はどうなっているだろうか」など、質の高い問いが、机上に置かれていました。彼らの質問を見たとき、「おそらく私が授業プリントを作っていく中では、ここまで高度で難度が高く、深い学びを誘発するような問題は作らないだろう」と思ってしまいました。彼らの知的好奇心、探求欲求、発想力、対抗心に驚かされ、それらが彼らを意図せず高次元のALに向かわせ、彼らの力で質の高い授業を生徒達自身で展開していることに、私は喜びを隠せません。

本校の事例紹介

Nittaidai Kashiwa 2021デジタルパンフレット